2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

拉っするのは相対 体は前後四方八方に 重力線に沿って上下 磁力線に抵抗して乱 と 対の動きを見切る 引用の体技を心得て いよいよ推す絶対の門 身は螺旋状に捻れても 磁力の浮き沈みに対応し 体は垂直水平を軸に自在 と 孤の鎮西を定め 圧延の心技を体得し …

空蒙

蒙昧 目で探る 耳はもってのほか 鼻から無 触れればまだしも 嘗める距離が 五体でつかめるわきゃねえだろー 意を決する以外 六感を働かす以外 超越と豪胆以外 何をもって当たろうというのか あたりやわらかなもうまいには

牡丹

豪奢な厚みを重ね 花襞に迷誤が無く 緋色から白色まで 淡紅から緑縁へと 色は変幻なお直情 王道の花咲き満ち 位階定まって静穏 幾度の天変政事を 総て花芯に秘匿し 星霜の地異人事を 悉く蕾央で裁量し 垂涎舜堯の治より 枯渇現世の乱まで 見尽くすか飛来虫 …

遊曳

四肢を曳き 額は水をきり 抵抗を緩め 手足は縫う 大気と水中を 采配の妙技で 指弾の先鋒は 限りなく鋭く うねる要諦へ 足端は繊細に 雄勁な肩甲で 優艶なる飛翔 時には大胆 機熟し豪胆 鼈の前足と 牛の後足を 兼ね備えた 無抵抗の真 無技巧の善 風姿の雅美