2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

君⇔民

おいてにほかけて! しゅらしゅしゅしゅ 修羅場に臨み吾身は どうするんだろうか やーれんそーれん! 小樽での一夜限りの 坂の途中の酒場では 肉の遣り取りが有る ちょいと東京音頭! 広場には仕掛人共が 流入したての住人と つるんで蝸牛の交合

学而不思側罔 思而不学側殆

衣裳は 時と場に応じ 四季相応しい 清潔な着姿が 礼儀だ 食事は 晴れの舞台と 褻の日常とで 意義を違える 礼容だ 住居は 家人客人に接し 自ら黙考静養し 人生の拠点たる 礼節だ

萌え

曙 東雲に光 生き物の芽にも 形色色形が朧に 動く物の目にも 闇から浮かび 朝靄に姿 帰雁北へ ほのぼの列び 河川清し 貌 南風の拳 地面を覆う土砂 構築された標識 山野に蹲る岩石 宙に突上げ 中空は濁

抵抗

氷結したペットボトルと共に 水中をしばらく潜って行くと 流れの一部に透明な線が並び 圧力の一塊が渦巻き押し返す 手の力で割って入る水平部と 足の力で打って抜ける垂直部 あとは斜めに体躯を捻りつつ 融解したペットボトルを構え 減圧し不透明なその先へ…

応変

だんだん登ってゆく 街区では一歩毎に 直登では百歩ずつ 襲来する景色 天然綾なす織が 変容しつつ訴える はひふつづら折の道 山道では万歩でも 息が上がる足元 杖を突く手元の 組み合わせ方こそ 普遍のへほへぼ法則 すべるが如く滑降する 雪の斜面ならばOK …

ものをいう

手指の皮が裂ける 血と痛みがにじみ 空気に触れる感触 外へ向かう気に 内に籠もる気が 足先の骨砕く蹴り 軟骨や靭帯が痛む 地面を踏む感覚 行先に向く角度 退行する死角が 腰で均衡をとる脊椎 支点と力点の誤差が 立居振舞を奪った時 安静の相対的微差と 匍…

潜行

表面に白梅散り敷き 水面に一日最後の光 底に潜むもの在りや 路面の東西南北から 地面を踏み荒らす音 溝を刻むもの在りや 海面に水脈を曳き 岩礁に棲む巨魚へ 投網すもの在りや

顕微

木馬 中に 人が いる ? 鉄牛 灼熱 抱き 止め ! 河馬 石を 踏む 光り 〜

いわやにて

巌に春の潮が 黒い牛の背を 洗い流す様に 覆い被さって 引いて行く時 根に潜む黒鯛と 磯で竿持つ人と 刻々変わる潮目 三者三様の闘争 牛歩の間で開始 技芸の弁財天 漁と航海の龍 遊行僧と俳人 時移り幾星霜 階上下何階段 身分は何段階

かわやにて

箸が流れてくる 人がいるあかし 誰が流すんだっ 流離する貴種に 定着する田畑を 提供し見返りを 子々孫々に伝え 一族繁栄を計る 魚が降ってくる 神がおわす証し 大衆から選良を 衣食住の食から 現実の実現性を 君一人に伝える 誰が御前の為に 慰撫するものか…