夏至だ 雨だ 中空を縫う 樹幹を伝う 可憐な葉先から 雫が滴り 極小の毬を濡らし 栗の木が蘇生する 蟻達の休息 風は緑に濡れて 光は闇に塗れて 久々に地へ伝わり その吸引力に委ね 内奥に収蔵される 濃い葉翳に開く 混沌の菓子屋で 収穫時の果実が 夢のように…
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