蝙蝠

熟睡の井戸底から
半覚醒の薄闇が見え
はたはたと幽かな音・・・
夢の名残か 右往左往する
影が天井の 夜明け方向に
映っては 姿を隠し また
午前4時半の 深い睡眠時
夢魔の印影が際立ち
思わぬ闖入者だった
闇に目を耳を開く狩人
明方になり帰路を失い
我らが枕上を飛翔乱行
新たなる軌跡の扉から
薄明の刻限ぎりぎりで
惰眠の日照時間に戻り
再び見る夢は自由自在