光-水

sokuze2007-03-12

 1923年3月に2号給水塔が、同年11月に1号塔が竣工したという駒沢給水施設を見に行った。
友人から教えてもらって、明け方の夢にその上空を飛んでいた私だったが、本日わが身をもってその場に臨んだのだった。
 標高46mで塔の高さは30mだ。塔に水を溜めると18mちょっとになる。だから満水状態では水面の標高は64mだ。一基に2,750㎥だから、5,500㎥がここ世田谷区弦巻2丁目41番に貯えられている。
 1号2号と現在は双子の給水塔であるが、敷地はさらに広がり、当初は3号塔の建設予定があった。
 水とそれを供給する施設に意匠を施すのには、それなりの事由がある。
 脳内に光をもたらすのも水、生活全般に潤いをもたらすのも水、政治の根源にも治水。
春の午後の光の中で、水を湛える給水塔が静かに人々の暮らし行きを見つめている様だった。