月雪花-つきゆきはな

sokuze2008-02-02

月の歌人がいて
雪国の人はいる
桜の詩人もいる


名月を夜もすがら観て
めぐる池の果ての無さ
豪雪の圧に日々耐えて
めぐらせる智恵と斥力
山桜は異の端の言の葉
神の鼻息荒い吹雪の花


大和しうるわしとしか
吹き溜まりの賛辞なし
文はあやに和らげられ
物はもののけに祟られ
技はものまねを越えた
学術詩歌は圧縮の極致