前半

sokuze2008-02-16

二十過の後半
肌の張りには
皺の陰でさえ
薔薇色に満ち
浅い眠りの後
四肢は疾駆し
藍色の疲労
瞬く間にとれ
いついかなる
情況も楽しみ
夢に残るのは
白い苦悩のみ


三十路の半ば
筋骨の蘇生に
風塵の漂いを
脳髄の渦中に
雌雄の虹を見
覚醒と就眠は
表裏に重なり
その時その場
即決し微笑み
典雅を忘れず
魂は蒼白透明