分か去れ

sokuze2007-07-03

日に日に
月を月に
重ねて歳月が
様変わりする町並みを
風雨で湿らせ
天日で乾しながら
在の者の貌を刻む
翻る暖簾
旧態依然
正邪同宿
岐路の先方を
貫く抜け道に
蛍が漂遊する
魂魄の源平合戦
粘着質の手榴弾
左右から投擲され
日乗は液晶で覆われ
幻影が現実を駆逐し
自由自在に制汗剤で
五体は蜻蛉に凝固され
金剛頭中心に埋められた
第三の目のみが飛び去った
古在の光陰を優位にしからしめる